グルメ・シガー

今日のシガーは COHIBA Edicion Limitada 2003。
前回、一度試したけれど、書く時間がないままに忘れてしまったので、改めてリトライ。今回の Vitola は、前回の印象を更に上回る面白いもの。

パンチをして、火を灯す。ふわっと立つオイリーな香りの中に一瞬フルーティな酸を伴ったニュアンスが顔を出す。その余韻を感じながら一口。強く前に出てくるオイル感と葉の焦げたフレーヴァーが口の中に広がる。いつも通り黒ビールをチビチビとやりながら。
黒ビールの苦味とシガーの焦げた感じの苦味が混じり合う。若干ケミカルなオイル感がネットリと舌の上に乗っかってくる。前回試した時と同じ感じ。暫くダブル・コルナスの重量感を指先に感じながら吸い進める。次第に葉の香りが大きくなってくる。
最初の1/3ほどは、大きな変化はなく、オイル感と葉のアロマの質感を楽しむ。ただ、そんなに重いものではないのが、若干吸い込むのに力が要る。口に含んだフレーヴァーよりも煙の香りの方が葉のアロマが前面に出ているので、吸っている本人よりも、周りにいる人の方が紫煙の香りを楽しめるかもしれない。

 

200810081.jpg1/3を越えたあたりから、アロマが更にふくよかになってくる。吸い込む力も特には要らなくなってくる。香りもフレーヴァーとなり、吸っている本人にもストレスなく入ってくるようになる。ここで、酒をチェンジ。
70年代初頭に出回ったGLENGOYNE 8年へ。GOYNEの柔らかな酸のニュアンスとシガーの酸味がうまく絡み合う。飲後に感じられる若干の苦味と葉の焦げたニュアンスとのバランスも良い感じ。そこに乗っかってくる優しい甘みがうまく引き立てられている。
前回、試した時もGLENGOYNE 8年とのバランスが良かったので、やはり外さないと改めて認識。モルトの酒質に呼応するかのように、Vitolaのフレーヴァーも充分にこなれてくる。
このマリアージュが心地よい時を演出してくれる。

 

200810082.jpgその後、もうちょっと樽感を感じられるものということで、ABERLOUR 8年へ。スクエアボトルで70年代半ばの50%の一本。これも外さないモルト。
このころには、シガーも残り1/3に近づいている。ここでフレーヴァーに面白い変化が。
一旦、シガーのフレーヴァーがやや辛くなるが、辛味が後ろに引いた後、口の中を洗うようにABERLOURを回してから、シガーを吸うと、アフターになめし皮のようなフレーヴァーが立ってくる。しっとりとした動物臭が心地よく鼻腔に回ってくる。
久々に感じるこの感覚に「おやっ!」と思う。暫く余韻に浸ってから、もう一度。また、喉の奥から戻ってくるようになめし皮のフレーヴァーが。
思わずニヤリ。
その後、その動物臭が更に変化して、こんどはちょっと熟成したエポワスのような香りが立ってくる。「あっ、フランス人が好みそう」とか勝手に思う。このフレーヴァーがきつくない程度で、モルトとの良いバランスを保つ。
更にニヤリ。
食後には最高のシガーだなぁ、と感じる。グルメ・シガーとか思ったりもする。

マリアージュ的に判断すると、GLENGOYNE 8年と合わせている時の方が全体のバランス感からすると上かと思われるが、このフレーヴァーは好きな人には堪らないのでは。
ヴィンテージもののクラレットが好きな方にはお勧め(ただ、クラレットと合わすのはちょっと冒険かもしれないとは思いますが)。

いかがでしょう...


 


2008年10月08日
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