7月のBGM「梅雨明け」
梅雨、アジア特有の気象現象。でもこれによって夏がいよいよ持って鮮明に。そう音楽で言えば、フォルテッシモ前のピアノ。あと少しで輝く陽光を思いっきり楽しめます。それでは梅雨の下、しっとりと内にこもって上手い酒と上手い料理と良い音楽で。
今月はちょっとさわやか系の音楽を選んでみました。いかがでしょうか。
1, J S Bach ブランデンブルグ協奏曲3,5,6番《N アルノンクール(con) ウイーン コンツェントス ムジクス》
バッハのコンチェルトの大傑作、ブランデンブルグ協奏曲3,5,6番と管弦楽組曲3番を。
きっとドイツはケーテンの宮廷で夕暮れにでも、食事を前にアペリティーフを飲みながら聴いていたのでしょうね。今はウイーンの大御所、アルノンクールが手兵のウイーン コンツェントス ムジクスを率いて想い深く演奏しています。
2,ショパン小品集《R ブッフビンダー(Pf)》
お約束のショパン。ドイツの名匠、ブッフビンダーが一つ一つを慈しむように弾いています。もともとショパンの曲はパリのサロンを中心に演奏され、当時のブルジョワに親しまれたのですが、けっしておしゃれとは言われないドイツ人の演奏が意外と良いものです。皆、とても優しく慈しむように弾いています。
3,ショーソン 詩曲《チリンギリアンSq etc》
フランス・ロマン派の作曲家、ショーソンの詩曲(室内楽版)とピアノ3重奏曲他を。
ドイツ・ロマン派とは違い、思いっきりワグナーの影響を受けているショーソンでも、フランスはどこまでも軽やかさが伴うのはなぜなのでしょうね。優しくあまいメロディにあふれています。夏の夜にピッタリかも。フランス室内楽のメンバーが軽やかに演奏しています。
4,フランス管弦楽曲集《P トルトーリエ(Vc) B ポミエ(Con)イギリス室内オーケストラ》
フランス近代の管弦楽曲を。サティ、フォレ、ドビュッシー、ラヴェルなどから美味な
曲ばかり。こんな曲を聴いているとパリに行きたくなってしまいます。セーヌの岸辺に座りシャンパンを飲みながら、夕暮れのノートルダム大聖堂をボーッと眺める。夏のバカンスでの至福の時間でした。J‐P ポミエの指揮とフランス・チェロの巨匠、P トルトーリエ
の演奏で。
5、モーツアルト ヴァイオリンソナタ集《H ハーン(Vn)N シュー(Pf)》
いつ聴いてもモーツアルトは癒されます。こんなに一年中聴ける作曲家もいないでしょう。そして今若手ではなんと言っても最高のヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンで。テクニックも最高で一聴バリバリ弾きそうですが、生演奏では思っていた以上に甘く優しい音色でびっくりしました。心から美しい演奏ですね。





